今日1月16日は、世界的なタイヤメーカー「ミシュラン」の創業者の一人、アンドレ・ミシュランの誕生日です。彼は単なる技術屋ではなく、稀代のマーケターでした。あの有名な格付け本『ミシュランガイド』は、実はグルメ本としてではなく、タイヤを売るための壮大な戦略として生まれたのです。
「車での移動を楽しいものにすれば、タイヤはもっと売れるはずだ。」
実業家 アンドレ・ミシュラン
「タイヤが売れない」と悩んだ時、普通の経営者ならタイヤの性能や価格をアピールします。しかし、彼は「そもそも人々が車に乗らないのが原因だ(当時はまだ車が普及していなかった)」と考え、遠くへ出かけたくなるような美味しいレストランのガイドブックを無料で配りました。結果、人々はドライブを楽しみ、タイヤは擦り減り、飛ぶように売れました。 これは現代でいう「コンテンツマーケティング」や「カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)」の先駆けです。自社の商品を売り込みたい時こそ、商品のスペックではなく、それを使った先にある「豊かな体験」を提案できているか。週末を前に、顧客の視点に立ち返らせてくれる金言です。