8月23日は、重力による影響を補正する「トゥールビヨン」をはじめ、機械式時計の主要機構の約70%を発明し、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称された伝説の時計職人、アブラハム=ルイ・ブレゲの命日です。ナポレオンやマリー・アントワネットなど時代の権力者たちを魅了し、現代の高級時計の礎を築いた彼。機能性と美しさを極限まで追求した彼が遺したこの言葉は、ものづくりやサービス提供における「本質的な価値」を示しています。
「最高の機械とは、ただ正確であるだけでなく、職人の美学と魂が宿っているものである」
時計職人・発明家 アブラハム=ルイ・ブレゲ
単に「正しく動く」「スペックを満たしている」だけの製品やサービスは、技術が平準化するにつれて容易に模倣され、価格競争に巻き込まれます。しかし、細部への妥協なきこだわりや、使い手への深い洞察、そして作り手の美学や哲学が宿ったプロダクトは、時を超えて人々の心を揺さぶり、替えのきかない感動を生み出します。
合理性や効率性だけを追求するのではなく、そこにどんな「情熱」や「美意識」を込められるか。機能という当たり前の前提を超えた先にある独自のエッセンスこそが、真のブランドやプロダクトの価値を決定づけるのだという真理を、この言葉は教えてくれます。