宮沢賢治「世界がぜんたいしあわせにならないうちは個人のしあわせはあり得ない」

宮沢賢治「世界がぜんたいしあわせにならないうちは個人のしあわせはあり得ない」

8月27日は、『銀河鉄道の夜』や『注文の多い料理店』、詩集『春と修羅』など、独自の精神世界と深い自然観を美しく織りなした岩手県出身の詩人・童話作家、宮沢賢治の誕生日です。農民指導者としても現場に寄り添い続けた彼。代表的著作『農民芸術概論綱要』の序文に記されたこの言葉は、持続可能な社会や相互の繋がりが問われる現代において、より一層の光を放っています。

「世界がぜんたいしあわせにならないうちは個人のしあわせはあり得ない」

詩人・童話作家 宮沢賢治

ビジネスや個人の成長において、「自分だけが勝ち抜けばいい」「自社さえ利益が出ればいい」という自利の追及は、一見すると効率的に見えます。しかし、周囲の環境や地域社会、関わるパートナーが疲弊している中で、自分一人が真の幸福や持続的な成功を享受することは不可能です。私たちは他者や環境との複雑な相互依存関係(エコシステム)の中で生きています。

他者の幸せや全体の調和を考慮し、自らの仕事を通じて周囲や地域全体にどのような貢献ができるか(利他の視点)を模索すること。全体を豊かにする循環を作ることこそが、結果として自分自身の本当の満たされやすさと長期的な繁栄をもたらすという真理を、賢治の言葉は指し示しています。

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